新サクラ大戦まとめ1

キャラクターについて

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個人的にはやはり藤島先生のキャラが好みではありますが、なんやかんやで好きは好きです。一応それなりの愛着は沸きました。

ただし、クラリス・あざみはメインストーリーと関係ない独立した回があったのですが、初穂はさくらに思い切り出番を取られ、アナスタシアは終盤のメインストーリーと被ってる。さくらはヒロイン選択しなくても終始目立つ、など大分扱いに格差があるのが残念すぎます。

 

デザインは…キャラの顔はともかく、女性キャラの服デザインが全体的に…ゴニョゴニョ。カラーリングも地味じゃない…?アナスタシアの横乳もちょっと。

戦闘服がバラバラのデザインなのは久保先生過去作が統一デザインって知らないままデザインしてこうなったとか。えっ、セガ過去作の資料渡してないの?…資料なくても今の時代検索すりゃ一発で画像出るよ?

霊力が入ると服のラインが光るってアイディアは好き。

戦闘服は海外の華撃団の方が旧キャラの戦闘服に近いデザインになってるという現象が起きちゃってるのが残念。基本的に残念ポイントの方がやはり多い…

 

デザインを久保先生にお願いするならするで良いんですが複数キャラデザはやるべきじゃなかったですね…すみれをデザインする時、久保先生が「すみれは藤島先生にお願いした方が良いのでは?」と提案した所、セガが統一感出すためにすみれも久保先生にお願いしますって返してるのに複数キャラデザという矛盾。 

 

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キャラの掘り下げが圧倒的足りてません。

キャラクターの個性が分かる描写が圧倒的に少ないです。

 

基本的に主人公(神山)とキャラが話してて、主人公とキャラとの仲は分かりますが、花組同士で話してるシーンが皆無です。あざみが初登場した時に初穂が「妹分」と言うので今後2人の仲を知れるようなイベントあるのかと思ってワクワクしてたらこの2人の絡みはこれで終了で特に何がある訳でもありませんでした…巫女と忍者のペアって日本的で良いな!って思ったんですが…

 

おかげで花組同士の関係性が天宮と初穂ペア以外の距離感がイマイチ分からない…

他にもサブキャラの神崎すみれの秘書の「竜胆カオル」さん、凄くすみれさんが好きで尊敬しているという設定ですが、直接すみれとカオルが会話するシーンはありません。

同じくサブキャラの「大葉こまち」は設定でカオルと予算バトルをよくしている、との記述がありますが、ゲーム中で予算バトル(直接会話してるシーン)は見られません。

初穂も「花組のまとめ役」と説明文にあるけどまとめてる様子皆無とか。

 

設定だけ存在してて、実際のエピソードは語られないスカスカ設定だらけです。

 

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今回の新花組は何故か全員主人公の呼び方を作中で変えて来ます。

天宮さくらに至っては「誠兄さん」「神山隊長」「神山さん」「誠十郎さん」と4種類も呼び方が存在します。旧作で露骨に主人公の呼び方を変えたのはマリアぐらいだったんですが…

そもそもキャラの掘り下げが足りてない状態でキャラ付けの1つである主人公の呼び方が途中で全員変わるので混乱してややこしい事に。親しくなったという表現なのかもしれないですが、個人的にサクラ大戦にはそれは求めてなかったかな…

 

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海外の華撃団では1番好きだった伯林勢。

なのによりによって敵に操られるという不遇を受けるハメに。

絵師も声優さんも個人的にド直球だったので新サクラ大戦のキャラとして出ちゃったのが残念で…水樹奈々さんには元欧州星組の最後の1人の役で出て欲しかった。

 

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敵キャラが少なすぎる。

朧・夜叉・ラスボスの3名のみ。

さすがにもう2~3人ぐらい欲しかったです。朧は結局どういう立ち位置なのか分からなかったし、夜叉はただの真宮寺さくらのソックリさんでしたし…

ちなみに夜叉にはキャラソンまで用意されてるんですが、その曲が「裏ゲキテイ」というコンセプトで作られてます。

メロディとか歌詞とかワザとオリジナルゲキテイに真似て作ってあるみたいなんですが、夜叉の正体が本当に真宮寺さくらならまだしも別人だった夜叉に何故その曲を…

 

むしろ初代ゲキテイを冒涜されてるような気分になりました。

 

 

  

 キャラモデリング、3Dマップについて

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服の布の質感、ホコリが反射してる描写等凄い所は凄い。

劇場以外にも東京の街もいくらか歩き回れるがマップはめちゃくちゃ狭いし調べられる所少ないです。最初は他のPS4のゲーム知らなくて基準が分からなくてこんなもん?って思ってて特に不満なかったんですが、新サクラきっかけでPS4をせっかく購入したので他のゲームやってみたら広大なマップにビビりました。

 

2階の客席から舞台が見えないんだけど…っていう突っ込みは事前の発売前の生放送の時点であきらかになってましたが修正せずにそのまま発売して来ました。

 

 バトルに関連ついて

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従来のシリーズはシミュレーションだったのがアクションに変更。

アクションに変更自体は別に良いんですけど、なんと使えるキャラ固定で部隊で戦ってる感が0になるという…しかも戦闘システムが劣化無双と大評判の上、当初はロックオンシステムすらなくて凄く遊び辛かった。ロックオン実装後は確かに少しは遊びやすくなって空中の敵にも当てやすくはなっていくらかはマシにはなってます。

 

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壁走り入れる必要あったんですかね…単に見た目が恰好良いってだけでただの移動手段。マップによっては壁走りの途中で壁走りやめてジャンプして着地しなくちゃいけない所があって地味にムズい。なくて良いですこんなの。

 

旧作ではその話数話数で信頼度を上げた分、花組の攻撃力や防御力にプラスされるという仕様があったので狙ってない子でもそれなりに信頼度を上げる必要があったのですが、今回は操作できる戦闘キャラは回によって決まってるためその子以外は無理に上げる必要がなくなりました。

ゲーム攻略性なくなって割と残念な仕様変更でした…。

 

戦闘マップが「魔幻空間」と呼ばれる降魔が作り出した特殊空間と帝劇前の2種類というのもちょっと。東京のいろんな場所で戦わせて下さい…「1」の1話の戦闘場所である上野公園で4話で戦うんですが言われなきゃ分からない。

 

基本は戦闘はアナスタシアが使えれば後は何とかなります。

敵の攻撃が届かない所から遠距離攻撃ができて、加えて落下速度をゆっくりに出来るチートキャラと化してます。他のキャラの存在意義がない。もうあいつ1人で良いんじゃないかな?ってぐらいキャラの性能バランス悪いです。

 

シリーズお約束の1つの後継機持ちなのは天宮さくらのみ。

厳密には初穂とクラリスも最初三式光武に乗ってますがすぐに大破。

後のアップデートで天宮さくらに3機目の機体が実装されてしまった事により、1人だけ3種も機体持ちになりました。

 

あとは必殺技・合体が1種類しかありません。

いわゆるヒロイン合体攻撃が存在しない。これは今に始まった事ではなく、熱き血潮(1のリメイク)とVもそうなんですが…個人的には合体攻撃って「攻撃技」みたいなのと「バカップル技」の2種類欲しいんですよね。バカップルノリのはヒロイン決定した子としか出来ない…というサクラ2と3の合体技仕様が理想です。

そうじゃないと主人公が本当に女をとっかえひっかえするただの女ったらし状態になるじゃないですか。


天宮さくらのみ、後継機があるので必殺が2種類あります。

技自体は同じですが後のアップデートで新しいグラフィックが用意されたので天宮さくらのみ3種類の必殺技画像がある事になりました。

 

 

 

 楽曲について

これまでのシリーズは原作者の広井王子さんが全作詞を担当されていましたが、新サクラ大戦では「新ゲキテイ」と「上海のテーマ曲」の2曲だけとなっていて、キャラソンとEDはイシイジロウ、他の伯林・倫敦・すみれとサブ2人の曲は藤林聖子さんと新しい方が作詞をされています。

やはり広井王子さんの作詞ではない歌にはどことなく漂う「コレジャナイ感」。歌としての完成度とかの話ではなく…これサクラ大戦の歌?

 

よく言われてる話としてはすみれと新風組2人の「スタア誕生」(作詞・藤林聖子)という曲の歌詞に【カタカタ 無粋なシネマ】というものがあります。

かつて神崎すみれは「キネマ行進曲」というキネマの素晴らしさを歌った事のあるキャラクターです。よりによってそのキャラクターに「シネマを無粋」と言わせるのはちょっと…という。

 

しかも「キネマ」じゃなくて「シネマ」

少し調べたら史実の大正時代の映画の呼び方の主流は「キネマ」の方だそうです。時代考証的には「キネマ」です。広井さんはそれ分かっててキネマってしましたね間違いなく。

初代花組の時代から移り変わって新サクラの世界の映画の呼び方が「シネマ」の方が主流になってるにしても、「キネマ」呼び全盛期の時を過ごしたすみれさんなら「キネマ」呼びするだろうなーと思うので、「無粋」だけじゃなくてここもアウトでした。

 

あと個人的にサクラ大戦の曲じゃないなって感じたポイントは伯林・倫敦のテーマに「シュヴァルツシュテルン」「円卓の騎士」(帝国華撃団でいう花組)というワードが使われていた所。

広井王子さんが作詞された都市のテーマには「〇〇華撃団」という歌詞は登場しますが、「花組」「星組」という部隊名は登場しません。同作品でも上海のテーマは広井王子さんが担当されてますが「上海華撃団」という言葉はあれど「五神龍」(上海の部隊名)は登場しません。

別に部隊名使っちゃいけないという話ではありませんが、広井王子さんが入れてなかったものをアッサリ入れちゃった辺り。あっ、サクラ大戦の歌じゃないなって感じたポイントでした。

 

藤林聖子さん、田中公平さんとのインタビューにて勉強しましたとはおっしゃってたんですが正直一体どの辺をどう勉強されたんでしょうかコレ…そしてサクラの歌のパートの割り振りは全て公平先生だという話なんで、この歌詞パートをすみれにふったのが公平先生だというのが判明してるので、公平先生????

 イシイジロウ作詞のはそれ以上に…ですが。

イシイジロウ曲は同じ詩を何度も使いまわしまくる傾向が強いですかね。

「乙女なんですよ」の「兄弟と思っていた貴方と~」辺りは情緒もなにもないなって。

 

 初回限定版を購入したので新の楽曲も入ったCDを所有しているのですが

あまりのゲームの内容の酷さに1度も再生せずに未開封で封印してます。

ゲーム開始前はクリアしてCDを聴くのを凄く楽しみにしていたんですけどね。

 

 

 その他システム等

キャラ個別のミニゲームなし。

しかもこいこい大戦ですら最初は入ってなかったみたいです。こいこい大戦も画面のキャラとボイスが変わるだけのをひたすら花札をしていくだけで中だるみして来る…

 

 帝劇の長い一日(クリア後ムービーを見返す等のおまけ要素)もない。

ゲーム本編スマァトロンからムービーとイベント画像視聴可能にはなってるが非常に分かりにくい。人によっては全く気付かない恐れ。 f:id:yusuramomo:20200421215921j:plain

随所にアニメムービー、アニメ絵のイベント絵が挟み込まれるが残念クオリティ。

 わりと分かりやすく作画崩壊しててイベントグラやアニメ出るたびに萎えました…

 

 

 

シナリオ関連

酷評の1番の原因となってる支離滅裂シナリオ。

もう全部突っ込み出したらキリがないレベルなんですが私が書きたい事だけ。

 

絶対いらなかった華撃団大戦

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今作の目玉の1つとして海外の華撃団が登場し、ストーリー中で華撃団オリンピックが開催されますが絶対いらなかった。最初この設定を聞かされた時は「はぁ?」って思ってました実は。サクラとの世界観と合わなさ過ぎて。

 

華撃団同士が戦う大会とかいらないし大会の会場が現代的すぎて太正浪漫感0ですし、海外華撃団の3人目は名前も顔もない機体があるだけのモブという手抜き。

 描写しきれないならやるべきではないし華撃団大戦の設定自体サクラ大戦の世界観をブチ壊してると思います。

 

シリーズを遊んだ事のある方なら華撃団がどれだけ重要な組織なのか分かるかと思うんですが、気軽にポンポン出すような組織じゃないのに実は華撃団オリンピックに予選敗退して出られなかった華撃団も沢山ある、と無駄に設定だけ広げられてしまってもいます。

旧華撃団メンバーでも犠牲封印がやっとだったという降魔皇といい、無駄に壮大な設定を作りすぎ。

 

海外に沢山の華撃団が出来たという設定にしてしまったがために、自分の国に華撃団があるので霊力ある子はそっちに所属してしまうので攻略ヒロインを国際色豊かにしにくいという弊害も出てますし。

実際にクラリスルクセンブルク出身、アナスタシアがギリシャ出身と少しニッチな…ギリシャはメジャー国かなとは思いますが国キャラ付けがしやすい国の子を採用できなくなったと言えば分かりやすいでしょうか。

世界的に有名な分かりやすい国家出身の子がヒロインに採用できないってこれも割と致命的かと。自分で首絞めてるなあ…

 

あとは華撃団大戦の開催時間が長すぎるってのも。

ゲーム中3話(夏)ぐらいから6話(年末)ぐらいまで開催されてます。8チームのトーナメントなんて長くても1ヵ月もあれば消化できますよね…?シナリオの都合なんでしょうけどいつまでたっても日本に滞在してる海外華撃団には違和感ハンパないです。

 

 

舞台描写が少なすぎる

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  購入特典で初穂主演の「新選組」とかクラリス主演の「不思議の国のアリス」とか公演ポスターの絵柄が使われたグッズがありました。ですが、この演目が上演される描写ゲーム中にまったく登場しません。

なんのためにポスターの絵柄作ってたんでしょうか…?

他にはアナスタシア主演の「サロメ」さくら主演の「アラジン」あざみ主演の「赤ずきん」が存在してるんですがゲーム中では帝劇にはられたポスターの絵柄が変わってるだけ。

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とりあえず花組に1個ずつ主演公演作っただけ感が凄い。

 

旧シリーズでは毎話のように「今度の舞台は〇〇です」とか言われて舞台衣装を着た花組が多々登場して稽古してたり公演の様子が逐一見れるんですが、ゲーム中の3Dキャラの花組の衣装は普段着と戦闘服のみで舞台衣装とかは有料DLCになってます。

普通にゲームでも登場させて下さい。

 

 

賢人機関どこ行った? 

旧シリーズの華撃団の上位組織「賢人機関」、そういえばどこ行った?

ゲームだけだとどうなったか一切分からないんですが、サイドコンテンツの公式小説にどうなったかは一応描写されてました。

 

サクラ大戦 the Novel ~緋桜のころ~

https://j-books.shueisha.co.jp/books/sinsakurataisen.html

 

私はゲーム内容が酷かったため、購入をやめていたのですが試し読みの部分に書いてありました。

要するに「賢人機関は旧華撃団が消滅した戦いからしばらくして同じく消滅していて、その原因は明らかになってない(直後に世界華撃団連盟が出来た)」という事です。とりあえず新サクラ大戦には存在していないと説明されました。

直後に世界華撃団連盟が出来た、という事なのでプレジデントGに暗殺でもされたのかって推測は出来ますが…なんというかお粗末設定だなぁ…という感想です。とりあえず存在してないけどその理由は分からない、って事ですし。

それに旧華撃団もそうですが、そんなに簡単に 賢人機関消えると思えないのに簡単に消しすぎ。

 

 

ネーミングが安直

 例・旧キャラの必殺名…

 大神「狼虎滅却 快刀乱麻」さくら「破邪剣征 桜花放神」

 すみれ「神崎風塵流 胡蝶の舞」 アイリス「イリス・プティ・ジャンポール」

 

 例・新キャラの必殺名…

 神山「縦横無尽 嵐」さくら「天剣 桜吹雪」

 初穂「御神楽ハンマー」 あざみ「無双手裏剣」

 

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旧キャラの必殺名が特別好きだったとかでもないですが、特に初穂・あざみの必殺名はさすがにそのまんますぎるというか…アクションになった弊害か、伝統だった必殺回復キャラも消えてるし。

必殺名だけじゃなく、他の名称も全体的に安直。

「降魔皇(こうまおう)」とか「北斗七星の陣」とか。なんのひねりもないな…。 

 

 

投げっぱなしの伏線

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何故か朧を切った天宮さくらの師匠の白秋さん。

旧華撃団封印と同じく全く解決しないままゲーム終了。

 

テレビアニメにて一応伏線が回収されました。

アニメを見ないと分からない伏線って…

アニメの内容を見る限り、白秋さんはゲームにも出てるからアニメにも出したのではなく、アニメの伏線のためにゲームにも登場させたのだと思います。ゲームはゲームだけ、アニメはアニメだけで完結して欲しいです…

テレビアニメについて詳しくは後述します。

 

 

天宮さくらを優遇しすぎ

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 メインヒロインなので、天宮がある程度目立つのは仕方ないです。

旧のさくら・エリカ・ジェミニよろしくメインは作品の看板の役割もありますからね。でも、新では天宮さくらを全面に推しすぎてます。

 

まず、メインストーリーが天宮さくらがヒロインじゃないと違和感がある作りです。旧はさくら・エリカ・ジェミニ以外をヒロインに選んでも問題ないストーリーなのに。

『奇跡の鐘』の主役が天宮さくら固定(サクラ2では『奇跡の鐘』の主役はプレイヤーが選ぶ)だったり、夜叉にやられて生き残るのがヒロインではなく天宮さくら固定(サクラ1の終盤で生き残るのはヒロイン)な辺りとか。上記にも書いてますが、1人だけ後継機があって必殺技が2種類あったり。アプデの天宮無限入れると3種類ですよ。

ヒロインじゃないのにタイムスリップ先で「さくらと一緒に生きて行きます」とかの選択肢もあるんですよ。ヒロインじゃなくても。

折角のヒロイン分岐が台無しです。

 

それと、その数少ない舞台描写ですが新のゲーム、アニメ等で公演描写があった演目は全て天宮さくらが主役の公演だとか。(ももたろう、ダナンの愛、奇跡の鐘、凍てつく魂、全部天宮さくら主演です)

さらにテレビアニメ、漫画版では主人公が神山ではなく天宮さくらです。それだけならまだしも、テレビアニメ(詳しくはまとめ2に後述)では天宮さくらヒロイン固定の世界話です。

 

 

旧作のオマージュやリスペクト

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「天宮さくら」というキャラのネーミングからして旧の「真宮寺さくら」を意識しているキャラなのは最初から分かってるんですが、天宮は上の画像みたいに真宮寺さくらのオマージュと思われるイベントがちらほらあります。

真宮寺さくら大神一郎も全く同じ構図で同じ事やってました。

 

 

  5話の天宮の実家に帰った時の1シーンから

 何故か真宮寺さくらの刀の名前、華撃団の隊長が二刀流だという事が一般市民に流出しています。華撃団が一般化したのは二都作戦の後からなのに何故そんなに詳細な事を子供の頃の神山と天宮が知ってるのか…?

昔は秘密部隊だったという設定と見事矛盾。何かロボット的なのが帝都を守ってるぐらいは帝都市民は知ってたと思いますが、それに乗ってた真宮寺さくらの個人所有の刀の名前なんて知ってる訳がない。

華撃団が一般に知られるようになったという新の設定になってからはそもそも「帝国華撃団は不要」というのが帝都の大多数の意見だった、という世界なはずなので新の設定とも矛盾。

 

なのに神山と天宮は真宮寺さくら達旧華撃団を何故か漫画とかアニメ、特撮のヒーローみたいなノリで話してます。多分これ制作スタッフは旧作キャラリスペクトのつもりで入れたんでしょうが、設定矛盾しすぎててむしろ冒涜かな?という。

 

 

次に最後に流れる天宮のヒロインムービーの話。

ムービーたった数分の間に物凄い事がおこります。

まずEDムービー開始直後、天宮に華撃団連盟から「上海華撃団に転属命令」という手紙が届いていて旅立つ所から始まります。

あれだけ帝国華撃団にこだわっていた天宮さくらが転属命令に素直に従っている所からおかしいですし、華撃団連盟はトップの正体が降魔でしたので組織的にメチャクチャな状態になってるはず…はずなんですが。

 

そして船で旅立つ所を全員で見送る。

そこに何故か車で猛スピードで神山が突っ込んで来て「お前は妹じゃない!1人の女性として俺のそばにいてくれ!!」と叫びながらそのまま海に突っ込みます。

天宮もそれを見て海に飛び込み2人は幸せなキスをして終了。

目の前で大惨事が起きてるのに普通にお祝いする花組達。

 

なにこれ…(驚)

無印サクラ大戦真宮寺さくらEDのオマージュのつもりなんだと思うんですがツッコミ所しかなくて…ちなみに無印のさくらEDはさくらが大神に旅に出ると手紙を渡す→花組が大神が慌ててバイクで出て行くのを見送る→汽車に乗るさくらを追いかける→汽車を無理矢理とめて大神に抱き着いてキスして終了。

 

まず、慌てて追いかけるのは大神さんの場合旅立つ直前に手紙渡されたので無茶な形でさくらを追いかけるのは仕方ない。でも天宮さくらの場合は事前に転属命令の手紙が来ていて大分前から分かってたので車で海に突っ込むとかやる前に落ち着いて天宮ちゃんと話せばそれで済む話では…

 

真宮寺さくらのEDに似せたかったんだなってのは伝わって来ますが、逆に寒い…

 

 

アニメディアのインタビュー

cho-animedia.jp

にて、EDムービーで神山がヒロインとキスしまくってるのは「1」のリスペクト

と公式スタッフから明言があったんですが

(新サクラEDでキスしてるのは5人中4人、ぶっちゃけあざみ以外全員)

 

そんなにリスペクトされるほど「1」のEDでキスしてないんですけど

サクラ大戦1のEDでキスしているのは6人中2人

「1」のEDでハッキリキスしてると分かるのはさくらとすみれ。

マリアはラストもしかしたらしてるかもしれないですがちゃんとは見えません。

なので多くて6人中3人なんですが。

 

全体的にオマージュやリスペクトの仕方を盛大に間違えすぎてますね。

そんな所リスペクトする暇があったら他にもっとする所があっただろうという。